何かがうまくいかない時、人は仕切り直しをします。
ゲームなら自由に何度でもリセットをすることができます。
でも、リセットばかりでは、そこから先に進めません。
時には歯を食いしばり、苦難を乗り越え、
前進していかなければならない時があります。
受験生の諸君は今がその時です。
今まで、生まれた町、住んでいる町の学校に、
当たり前のように通っていた君たちも
15の春には生まれて初めて
自分の進路を自分で選択する時を迎えます。
その選択の結果によって少なからず自分の人生が変わってきます。
もちろん、いい高校に入ったからといっていい人生が送れるとは限りません。
最良の選択をし、最善の努力をしたからといって必ずしも成功が約束されているわけでもありません。
それが人生です。
私が君たちにわかってもらいたいのは、
自分で自分の道を見つけ自分で選択し、それに向かって努力をしていく姿勢こそが大事で、
一歩一歩、積み重ねていく上に、人生が創り上げられていくんだということなんです。
そのために最初に試されるのが高校入試だと思っています。
入試まであとわずか。
限られた時間ですが、まだまだやれることはたくさんあります。
中2生以下の生徒さんは
自分が何年後かに迎える15歳の春を想像してみてください。
どんな自分が見えるでしょうか?
~卒業生への最後の宿題 ― 提出期限なし~
「幸せになること」
幸せになること ー これが卒業生への最後の宿題です。
急ぐ必要はありません。
ゆっくりでかまいません。
いつか面と向かって
「幸せになったよ」と聞かせてください。
待っています。
大丈夫、ちゃんと立派にやっていける!
十歳を 迎える君に 宛てていた
十年前の 手紙取り出す
(二十一年三月)
※子供が生まれる時、10年後10歳を迎えるであろう我が子宛に手紙を書きました。
10歳の誕生日にそれを取り出して読み聞かせましたが、多分彼は覚えていないと思います…。
5年後に20歳の迎える彼に宛てて再度手紙を書きたいと思っています。