冬の陽を
水面に映す
吉野川
母と歩いた
あの日と同じ
(平成19年1月)
幼い頃、亡き母と吉野川のほとりを歩いた夕暮れの光景、
夕陽が吉野川の水面に映って輝いている光景は、私の原風景です。
時は巡って子を持つ身となった今も、
私の目の前にある吉野川は、15歳の時に別れた母との時間を取り戻してくれます。
「子の親である前に、親の子であれ」と言われます。
親の子に対する愛情、思いは世界中みな同じです。
みな自分の子どもの幸せを祈っているんですね。
年が明けてもう2月になりました。
中3生、高3生のお母様方は、祈る思いでこの時期をお過ごしのことと思います。
受験生でなくても、中学に入学する、進級する、
新しい環境でわが子はしっかり順応していってくれるだろうか…。
心配はつきませんね。
でもきっと私達のお父さんやお母さんも同じような思いでこの時期を過ごしていたんでしょうね、
そしておじいちゃんや、おばあちゃんも…。
「いのちのバトン」
父と母で二人 父と母の両親で四人 そのまた両親で八人
こうして数えてゆくと、十代前で、千二十四人
二十代前では………? なんと、百万人を超すんです
過去無量のいのちのバトンを受けついで
いま、ここに自分の番を生きている
それがあなたのいのちです
それがわたしのいのちです
私たちには、わずか二十代前までさかのぼるだけで、100万人のおじいちゃんや、おじいちゃんがいるんですね。
そんな数え切れないくらいの命のバトンが奇跡のように受け継がれて私たちがあり、子どもたちがいる。
大丈夫、大丈夫。
子どもたちは、きっと、きっと立派にやっていってくれますよ!