若き時代に身に付けるもの

代表日記

どこまでも 行ける気がした 若き日の

写真の僕は ロンドンにいる

私が大学を5年かけて卒業し?!、レコード会社に就職する前に、

ロンドンに行った時の写真です。(○○年前です)

短期の語学学校に通いながら、ロンドンの町を歩き回り、

夜はミュージカル、ロックコンサート、ジャスコンサート、そしてライブハウスめぐり…

写真を見て作ったのが、上記の短歌です。

世界中のどこにでも行ける気がしていました。

写真の中に、ロンドンの町で出会った、年老いた元郵便局員の男性の写真がありました。

ある日、私はロンドン郊外の有名な墓地を訪れていました。

「おお、これはシェークスピアのお墓だ、そういえばカールマルクスのお墓はどこだろう?」と

探していた時、その老人が声をかけてくれました。

「何を探してるんだい?」

「この辺にカールマルクスのお墓が…」

それから彼はすぐに道案内をしてくれました。

その墓はすぐ近くにありました。

普通の観光客など来ないはずの墓地を訪ねてくる東洋の若者に興味を引かれたのでしょうか、どんどん話が弾みました。(もちろん全て理解できたわけではありませんが…)
 

「私がロンドンの街を案内してあげよう」

それから半日かけて、ロンドンの街を案内してくれました。

さすがはロンドンの元郵便局員、裏道を通ったり、

2階建てのバスに乗ったりしながら色々な所に連れて行ってくれました。

最後は大きな寺院のお御堂に入り、並んで座って、

日が暮れるまで語り続けたことを鮮明に覚えています。(何を話していたんでしょう…)

「遠い日本の息子よ、また会おう」 私たちは固い握手をして別れました。

あれから○○年。

世界中のどこにでもいける気がした東洋の若者は、

今、●●才になり、徳島の地で子どもたちに勉強を教えています。
 

子供たちに伝えたいこと。

「何のために勉強せなあかんの」

「僕は日本人やし、徳島から出るつもりのないから英語なんかいらん」

そんな子に対して私は確信をもって答えています。

今、勉強して身に付けたものは、必ず君たちの人生の大きな力になるということ。

君たちは世界中どこにだって行けるんだ!

私は、中学、高校、大学で身に付けたものが

(私は文学部でしたからすぐに役立つスキルではありませんでしたが)、

自分の人生を切り拓いていく上で大きな自信となり、

自分はどんなことをしてもしっかりやっていけるんだという

良いセルフイメージを持って生きていくことができました。

別に、海外に行く必要はない、生まれ育った徳島でいいんです。

英語を使う必要はないかもしれない。

でも君たちには未来という時間がたっぷりある。

その時間を使って、やろうと思えば、何だってできる!

世界中どこだって行ける!

大きく大きく、夢をふくらませて欲しい。

そのために今している勉強は必ず役に立つ。
 
大人だってそうです。今している勉強が必ず次の5年10年に生きてくる。

そう信じています。